幼稚園のクラス替えは、園児たちのさまざまな事情や通園環境などを考慮して決められます。仲が良い子供同士は違うクラスになるとか、住んでいるところが近いと同じクラスになりやすいとか、幼稚園によっても、さまざまな傾向があるようです。
- 「うちの子は、〇〇ちゃんと仲がいいから来年も同じクラスだといいな」
- 「せっかく話せるようになったママ友ができたから、離れたくない」
なんて、ママもついつい希望を持ってしまうクラス替え。ここでは、幼稚園のクラス替えがどのようにして決められているのかを見てみましょう。
幼稚園のクラスはこうして決まる? よくあるクラス替えの傾向
これは、あくまでも私の子供が通っている幼稚園の例ですが、クラス替えでは以下のような傾向がありました。
仲の良いお友達は違うクラスになることが多い
いつも一緒に遊んでいる子は、クラス替えで離されることが多いようです。息子も、年中の時にとても仲良くなったお友達2人とは、年長で違うクラスになりました。
これは、幼稚園として「特定の子だけでなく、いろいろな子と仲良くなれるように」という配慮でしょう。また、親同士の仲が良すぎても、クラスが別になる傾向にあります。
2年保育で年中から入園する、あるいは転園してくる親子がなじみやすいよう、特定の仲良しをあえて離している、という印象です。
リーダータイプ、おとなしいタイプをバランスよく
子供の性格も、リーダーとしてみんなを引っ張っていくタイプの子、引っ込み思案でおとなしい子、ムードメーカー的な役割の子、活発でよく動く子など、さまざまです。こうした子供たちの性格を配慮し、各クラスにバランスよく振り分けているようです。
子どもたちの誕生月が偏らないようにする
幼稚園のうちは、4月生まれと3月生まれでは成長に大きな差があるため、特に4月、5月生まれで体格も大きく、能力が高い子が同じクラスに固まらないように配慮されています。
実際に幼稚園の先生に伺った話では、毎月お誕生会をするため、生まれ月が同じ子が偏らないようにし、クラス全体の成長具合や能力が、他のクラスと同等になるようにしているそうです。
バスコースによる偏りをなくす
子供が通う幼稚園では通園バスが3台あり、それぞれが前半後半の2便ずつ運行しています。そのため、早い時間のバスで登園した子供が多いクラスがあると、遅い時間のバスで登園した子供がなじみにくくなってしまうことがあります。
早いバスの子、遅いバスの子、送り迎えの子の人数がそれぞれのクラスで均等になるよう、クラス分けがされていました。
年長クラスは同じ小学校に進学する子を一緒にする
幼稚園では、近所だけではなく、あちこちの小学校区から園児が集まっています。大多数が進学する幼稚園の近くの小学校ではなく、少し離れた小学校へ進学する子供が2~3人いる場合は、それぞれの小学校区の子供たちを年長で同じクラスにすることが多いようです。
そのほかにはこんな事情も……
たとえば、
- 仲が悪いママ同士は同じクラスにしない
- クレームが多い、厄介な保護者は、新卒の先生のクラスにしない
- 何かしらの配慮が必要な子供はベテランの先生のクラスにする
など。
保護者の間でトラブルがあると、それが保育に影響する可能性があるため、仲が悪いと思われるママ同士は、子供のクラスが別になる可能性が高いと言えるでしょう。
また、何かとクレームを入れるママの扱いは、新任の先生には難しいもの。実際にそれが原因で退職してしまう先生もいますので、接し方が難しいと思われるママの子供は、ベテラン先生が担任になることが多いようです。
幼稚園のクラス替えは、実にさまざまな事情を考慮して行われているのですね。