職人さんが心をこめて作ってるなぁ。と感じさせる土屋鞄のランドセル。革と作りに力を入れて余計な装飾は一切なし。王道中の王道をまっすぐ進んでいる印象を受ける。
このような細かな点部分に力を入れるのが手作り工房系のいいところ。
見えない部分で手を抜くのか、見えない部分にこそ力を入れるのか。価格の違いはこのような所で現れる。
ネットの情報では「牛革などの本皮は水に弱く手入れが大変。クラリーノのような人工皮は水に強く手入れが楽」というのが一般的。しかし最新資料を調べるとその情報は当たっていないことが分かる。大抵のランドセルは防水処理が施してあり、手入れが簡単なのが常識だ。
防水処理を施していないランドセルメーカーは除外した方がいいだろう。選択肢は多いのだ。
背当てはソフト牛革とくぼみで快適さを追求。背負い心地良さそう。
「これは・・・!?」オオバセイホウのランドセルと同じで、肩ベルトが立ち上がっていない。
クラリーノにはこのような遊び心あふれるものもある。ちょっと意外に感じる。
こちらはヌメ革。革にこだわるメーカーはヌメ革が用意されている。でもお手入れは大変。
さらに出張店舗も全国で行われる。ただしそれぞれ1回だけと限られている。
総評
シンプルで美しい仕上がりのランドセル。ぜひ購入候補に・・・。と思ったのだが、引っかかるのが背負やすさへの言及がないこと。背負やすさを追求し体感重量を下げるためには背カンと肩ベルトの工夫は外せない。しかし土屋鞄のランドセルにはそれがなかった。
- 背負やすさの工夫に疑問。
- 防水加工で手入れも楽。
- シンプルで美しい作り。
- 豊富な色の本革。
- 充実した販売店舗。
殆ど非の打ち所のないランドセルなのだが、「肩ベルトが立ち上がっていない」この一点のみが大きく気になる。背負やすさの工夫はランドセル選びの大きなウェイトを占めるため選択候補から外した。