参加する?しない?迷っているママに伝えたいお泊り保育のあれこれ

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園生活での大きな行事の一つ、お泊り保育。このお泊り保育、幼稚園か保育園か、公立か私立かで大きく事情が違うんです。

今日はお泊り保育への参加を迷っているママ達に、気持の落としどころが見つけられるような情報を提供したいと思います。

お泊り保育を実施する園、しない園

私立幼稚園の場合

一般的に私立幼稚園ではお泊り保育を実施する園が多いようです。

宿泊場所は幼稚園だったり、併設の宿泊施設だったり(仏教系だとお寺なども)、一泊の小旅行に出かける園も。

同じ私立でも保育園になるとお泊り保育を実施する園はかなり減ります。普段から保育時間も長いので、休日を利用してまでお泊り保育を実施するメリットはあまりないのも事実。先生方の時間確保も大変です。

公立幼稚園の場合

 
公立の幼稚園、保育園になると実施する園は格段に減ります。例えば市立の場合、不慮の事故や怪我があった場合、責任の所在が市に持ち込まれることになり、市としては責任回避のため、お泊り保育は推奨されず、お泊り保育実施を禁止している市もあります。

そんな事情から、市立の園では父母会主催でお泊り保育を実施するというのが多いようです。園は場所だけ提供、市はお泊り保育に対しては黙認、この形での実施が多いですね。

小学生前に必要!?お泊り保育

お泊り保育に関しての賛否は長いこと議論されています。というのも実施する園ではお泊り保育の意義として、

子供と親の心身の自立を促す

ってなことを挙げている園が意外と多い。自立は幼児期に無理に促すものではないですよね。子供は安心感を得る経験を積み重ねて、「戻るところがあるからこそ自ら立っていく」これが自立です。

だから「心身の自立を促す」だなんて大げさに言われちゃうと、なんだか無理やり引っぺがされるような恐怖感があるじゃないですか!なんかトラウマにでもなりそうな!

でもね、大体、主催者側や園ではそんな大それたことを考えてはいないんじゃないかなと思います。HP上や名目上書いてあるだけで。

園の先生は大体こう思っています。「卒園の前にお友達と一緒に楽しい思い出が作れたらいいな。」と。だから大げさに考える意味もあまりないんじゃないかと思います。子供が楽しい思い出を作るってことに名目なんか必要ないです。

逆に「小学校前に親から離したほうがいい」なんて大真面目に言ってくるのはなんか胡散臭いですよね、大きなお世話って感じ。

夜泣き出すんじゃないかと心配

親が心配して、参加を躊躇するのがここかなと思います。泣き出すだけでなく「おねしょが心配。」というのもかなり上位に入りますね。

ところが実際、夜中に泣き出してお迎えに来てもらう事態に発展することってそんなに多くないんだそうです。

まあ、夜中に起きてしまって「ここはどこなの?」って混乱する子はいます。でもいつもの先生が「今日はお泊り保育だよ、大丈夫だよ。」と声掛けすれば、案外すんなり「そうだった・・・。」ってまた寝てしまう。

その理由の一つに昼間一杯くたくたになるまで遊びや体験を詰め込む先生方や主催者側の努力もあります。さみしがる暇もないほどたくさんのお楽しみが用意され、子供達は疲れてぐっすりという具合。

小さな体に大きな覚悟

それともう一つ、子供達は自分なりにお泊りであることを理解し、どんな甘えんぼさんでもある程度覚悟を決めて挑んでいます。

子供達の決意って意外と凄くて信頼に値するものなんです。だからこそ覚悟が決まるまでは尻込みしたり、怖がったりするんですね。息子が通っていた園の先生に確認した所、お泊り保育でどうしても泣き止まず、保護者にお迎えに来てもらったのは20回近く実施したお泊り保育の中でたった1~2回だったそうです。

おねしょに関しては、頻繁にする子、たまにしちゃう子など頻度によって、本人のプライドが傷つかない方法で解決していくのが一般的。

例えば就寝時間前に別室で先生がトレーニングパンツに履き替えるよう促すとか、息子の園では夜中に一度起こしてトイレに連れて行ってもらいたい人は申し出てくださいとプリントが出ました。

これは園によって対処の仕方は様々ですが、お泊り保育に伴う説明会があるのでその時確認しておくのがいいと思います。いずれにしても、子供のプライドを守りつつ、できる限りの(もちろん限界はありますが)対応をしてくれる園なら信頼できますね。

安全面は?事故や災害などが心配

災害対応について

例えば夏に実施するお泊り保育だと、プールがあったり、他にもキャンプファイヤーやバーべキュー、オリエンテーリングや暗い園内などで探検ごっこがあったりして普段の園生活とは違うことをします。さらに夜中に火事になったら、大きな地震が来たら…、などなど心配は尽きませんよね。

火事や災害時に関してはプリントや事前の説明会で対応を明らかにしてくれるはずです。

例えば避難経路や大きな地震などが起きたときの対応など、納得できればそれでいいと思います。逆に説明がないとか、対応に納得できない場合はきちんと質問しておきましょう。ここはうやむやにせず、万が一の災害時にはどうしたらいいのか、どういう対応をするのかを確認しておきましょう。

催し物の事故について

プールやその他のレクレーション時の事故については、これは園や主催者を信頼できるかどうか、しかないと思います。

保護者会が主催でプロの目がなく心配な場合はボランティアを申し出るのも手。いずれにしてもそれまでの園生活で信頼関係が構築されているならばお任せするしかないですね。

親自身も片時もわが子から目を離さずに見ているわけではないですから、突然の怪我などはどこでも起こり得ます。それは園でも宿泊所でも家でも同じ。100%の安全なんて親であっても保障は出来ません。

お友達同士はしゃぎすぎて注意力がなくなる、監督者に対し子供の数が圧倒的に多いなど、怪我や突発的な事故などに対するリスクは多少上がります。子供の貴重な経験や思い出というメリットとこれらリスクをよく比較して、メリットが多いと感じれば参加させればよいのではと思います。

ただ、今までの園生活で、園や先生の対応に不信感を持つことが多い、質問や改善点に対し満足できないと思っているなら思い切って参加を見合すべきだと思います。わが子を守るのは最終的には保護者しかいないので「皆が行くから何となく…。」というような参加の仕方はちょっと無責任かなという気はしますけどね。

細かな心配のあれこれ

うちの子は特別なバスタオルがないと寝られない、いつも一緒のクマのぬいぐるみを持って行きたい…。などいつもと同じものがあれば子供が安心するのにってこともあります。そんな時は先生に持たせてもいいか確認して持たせましょう。

一般的に安心できる小物程度なら持たせても問題のないところが多いです。先生だって不安の種は少しでも取り除こうと努力してくれますから、そういう要望は遠慮せずに相談したらいいと思います。

それと、喘息やアレルギーなど持病がある子供の対応ですが、これも主催者側に相談し、要望などがあれば話し合っておきましょう。

肝心なのは「こうしてほしい」と具体的に要望すること。「喘息発作が出るかもしれないのでみてやって。」これではダメですよね。こういう状態になったらこうして欲しい、こういう状態であれば夜中でもかまわず連絡がほしいなど、きちんと具体的にお話してください。

発作などの頻度が多く心配、でも参加させたい場合は子供にわからないように別室などに泊ることを交渉してもいいかも。けれど子供には気付かれないようにそっと待機するように心がけてください。

お泊り保育の前に

子供を不安にしないで

お泊り保育の日が近づくと子供の心もちょっとザワザワするもの。自信のある子でもちょっとした不安を感じたりするので、お泊りが不安な子はなおさらナーバスになります。

ママとしてはついつい「もうすぐお泊り保育だね、大丈夫?」「もっとしっかりしないとお泊りできないよ!」など叱咤激励のつもりで言ってしまうことも。でも一般に叱咤激励されて頑張れるようになるのは小学校4年生ごろからといわれています。

お泊り保育が近づいてきたら「夕ご飯が楽しみだね!」「お友達とずっと一緒だね。」などポジティブな言葉かけをしてあげてください。子供が「安心していていいんだ。」と思えることが成功の近道なのです。

自分で荷物を用意させる

それから、お泊り保育の準備は必ず子ども自身にさせるようにしましょう。子供にさせるというのは「ここに下着が入ってるからね~」「パジャマはこれだよ~。」などの言葉かけをするということではありません。

下着、パジャマ、洗面用具など自分で袋に入れてリュックにつめることをさせてください。子供は入れた瞬間を場面として覚えていることが多いので、自分で荷物を用意した子はきちんと荷物管理が出来ます。

ちなみに我が家は床に必要なものを並べ(パンツとかハブラシとか)、適当な袋も並べ、しおりどおりに子供につめさせてみました。

例えばパジャマという項目があれば「寝るときはいつも何を着るんだっけ?」と質問しておいて、子供が自分で決めた袋に「えっとー、パンツとー、シャツとー、パジャマの上と下だ!」と言ってつめていく方式。

多少突っ込んでぐちゃぐちゃでもそのまま持たせました。床に何も残っていなければ忘れ物はなし。子供も自分で入れたのでしっかり記憶に残り、困ったことはなかったみたいです。

成功したら本当に楽しい思い出

パパやママがいないところでお泊りをする。これは子供達にとって大きな冒険ですよね。保護者のほうも子供と離れて一晩過ごすのはとってもさみしくて、お泊り保育に送り出す時に泣いてしまうママがいるほどです。

でも私はお泊り保育を終えて帰ってきた息子を見たときに一番胸が熱くなりました。なぜって本当に、大げさでなく、一回り大きくなっているから。

「かあちゃーん!」って抱きついてくるという予想は裏切られ、目をキラキラさせてどんなに楽しかったか、どんな出来事があったかを話してくれた顔はきっと一生忘れられないでしょう。もしも状況と事情が許すならぜひ体験させてあげたいイベントだと思います。

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