年中になって「幼稚園に行きたくない」と言い始めた子が再び通園するために親が絶対すべき事

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「幼稚園行きたくない!ママといっしょにいたい!!」

年少時代は「幼稚園大好き」と毎朝元気に家を出ていたうちの子が、年中になってから泣いて登園を拒むようになりました。

入園したての頃はママと離れるのが純粋に嫌で泣くのは当然のこと。うちの子もさんざん泣きました。その後1年間は何事も無く過ごし、幼稚園生活には慣れていると思っていたのですが・・・。子供に一体何が起きたのでしょうか?

今回はうちの子が幼稚園を拒みはじめてから、泣かずに登園できるようになるまでの2ヶ月間に体験したこと。知り得た情報をお伝えします。

子供の心をどうやって掴み、解きほぐしたのか・・・。年中さんになって突然豹変したお子さんを持つパパママの参考になれば幸いです。


なんで幼稚園に行きたくないなんていうの?

街なかで偶然うちの子が仲の良い幼稚園の友達と出会いました。その時うちの子がこのようなことを言い放ちました。

「おれ、幼稚園辞めるから。」

5歳児とは思えないセリフです。しかも幼稚園を辞めるだなんて初耳だったので驚きました。しかしこの時は、男の子特有のちょいワルを気取ったカッコつけをしているだけ。これも成長の一つと捉えて、ほとんど気にしませんでした。

しかしこの時すでに事態は進行していたようです。親の目が届かないところで。

子供の様子がおかしい?本格的に行きたくないと言い始める

夏休みが始まる一ヶ月ほど前からです。子供がはっきりと「幼稚園に行きたくない」「辞めたい」と言うようになりました。

パパはこれを

  • 一時的な甘え
  • わがまま

と捉えました。なぜなら

  • 幼稚園の年齢では深刻な理由など無いだろうと考えた。
  • 今までは毎日楽しそうに幼稚園に通っていた。
  • 実際、幼稚園では普通に友達と遊んでいた。

このような理由があったからです。

「ここは厳しく接しなければならない。甘い顔をすればつけあがる。癖になる。」
休ませること無く普段通りに通園させたほう良い。そう判断したのです。

念のため行きたくない理由を聞きながらも、
「頑張って幼稚園に行こうね」
と、幼稚園に行くよう励ました。

状況は悪化し毎日泣いて幼稚園を嫌がるようになった

一過性の甘えだと考えていたのですが、様子は悪化する一方でした。

毎晩布団の中で「明日幼稚園に行きたくない。」と泣く子供。
「なんで行きたくないの?」と聞くと「お母さんがいないから」と答えます。

朝のお支度をしている時も同じように泣きました。玄関を出て自転車に乗ってる時も、幼稚園についても教室には入らず泣いてばかりでした。

パパ・ママの考えの違い

子供へ接し方はパパとママでは180度違っていました。

  • ママはなにか原因があると考え、子供の話を何度も何度も繰り返し聞くようにしていました。
  • パパは甘えが原因であると考え、「幼稚園に行かないのなら、お寺に修行に出す」と脅し突き放しました。

ママからパパへ「子供を突き放すな」と、子供がいないところでクレームが入りましたが、パパ視点では「最初が肝心。甘えているなら厳しく接する必要がある」と考えていたのです。

見つけ出した様々な原因たち

パパと違ってママは子供の変化を強く心配していました。ママ友と相談してみたり、幼稚園の子から様子を聞いてみたり・・・。もちろん毎日根気よく子供とも話をしました。

その結果、年中さん特有の幼稚園を嫌がる原因が色々と見えてきたのです。

幼稚園の対応が年少と年中では異なる

年少では担任と副担任の二人体制です。一方が叱り役をし、もう一方がフォロー役を行います。

ところが年中さんからは担任が一人となります。叱られてもフォローをしてくれる先生がいなくなるのです。自力で沈んだ心を救う必要が出てきます。

男女間でグループがわかれるようになった

年中になると、男の子と女の子の趣向がはっきりと分かれてきます。男の子はスーパー戦隊ごっこをしたり虫を捕まえて遊んだり。女の子はプリキュアやアイカツ。そして虫は大嫌い。

年少時代は男女ともに遊び、スーパー戦隊VSプリキュアなんて遊びもあったようですが。以前のように女の子に接すると「最低~」なんて言葉が返ってくることも。女の子のほうが成長が早いといいますから、男の子は戸惑うようです。

仲の良かった女の子の友だちと遊ぶ機会が減りました。

プライドを持つようになった

年中にもなると、普段の友達同士の会話も大人びいてきます。いっちょまえにカッコを付けたいのでしょう。

それ故叱られたらバツが悪いと感じるようになります。うちの子は何度も叱られるタイプなので、嫌になってしまったのかもしれません。

クラス替えのショックが大きい

年中さんになる際にクラス替えが行われます。園の方針で特に仲の良い友達同士は別のクラスに分けられます。社会に出て生きていく上で、色々な人と上手くやっていく為には必要なことです。

しかしうちの子には厳しかったのかもしれません。「僕にはお友だちがいない」そんな寂しいことをつぶやく日もありました。

バスグループと徒歩グループ

幼稚園のクラス替えは毎年行われますが、バスのグループは住所によるので3年間変わりません。そのため、バスグループ同士で結束を固めていきます。逆に徒歩や自転車で登園するグループは、毎年クラス替えでバラバラにされます。

うちは徒歩グループなのですが、同じ徒歩グループの子が言っていました「バスで幼稚園に来ている子と一緒に遊べない。」と。意外な盲点ですが、友達作りの大きな障壁となっているようです。

担任の先生が厳しい

年中さんの担任は以前から厳しいと噂の先生。案の定叱られる毎日が続くようになりました。他所の子も「先生怖い」と口々にしていました。

うちの子は一つの物事に集中すると人の声が全く聞こえなくなります。呼ばれても気が付かないことが多いです。また生活習慣の違いから、家で当たり前に行っていることが、担任の目につくケースがあるようです。

要領が悪い

上に兄弟がいる子は「何をすると怒られられるのか?」を常に見ています。そのため大人がいるところで要領良く振る舞うことができます。女の子も頭が回るため、叱られるケースが少ないようです。

逆に、要領が悪く叱られやすいのが、一人っ子や長男。うちの子も要領悪く毎日叱られているようです。

給食が嫌だ

年少の頃からブーブー言っているのですが、食べれられるものが「ご飯、パン、麺」しか無い給食の日は、本当につまらなさそうにしています。

贅沢言わずになんでも食べて欲しいんですけどね。

幼稚園を泣いて嫌がる本当の理由

理由を突き止めていくうちに、いろいろな要因がみつかりました。そして「これが原因だ」というものがはっきりと見えました。

理由は「担任から大変ショックを受ける叱られ方をしたから。」です。

ママが子供の話を何度も何度も聞いて理解することが出来ました。工作の時間にだらしない事をして叱られたのですが、その際にお道具箱を没収されたのが、大変ショックを受けたとのこと。

パパママが買ってくれた大切なお道具を大人に奪い取られる。罰としては有り余るほどの効果がありました。担任が本気で子供の物を奪い取るわけがありません。でも子供の心には「強い恐怖とショック」という大きな傷を残したのです。

「返してくれたけど・・・。返してくれたけど!ウエッエッエーン・・・。」

涙ぐむ子供の口からは、これ以上の言葉は出てきませんでした。しかし「返してくれたけど、もう取り上げられるのは嫌だから幼稚園へ行きたくないんだ。」と言いたいのだと察しました。

子供に変化があったら絶対にすべきこと

今回の経験を通してわかったことがあります。

それは幼稚園に行きたくないと突然言い始めるのには必ず理由があること。そしてその理由を突き止めるためには、毎日毎日根気よく子どもとコミュニケーションをとること。子供は自分の気持を表現できません。そして現象を自分中心で話します。

例えば「○○ちゃんに叩かれた」などが良い例ですね。叩かれた子にとっては、叩かれた事実が一大事。先に手を出したから○○ちゃんに反撃されたのだとしても、悪いのは自分を叩いてきた相手となります。

子供の話を繰り返し聞くうちに、微妙に変化が現れ理解につながります。

  • 幼稚園に行きたくない
  • ママと一緒がいい
  • 幼稚園にママがいないから行きたくない
  • お友だちがいないからつまらない
  • 先生に怒られる
  • 先生に何度も怒られる
  • 工作の時間に怒られた
  • 何もしてないのに怒られた
  • 言うことを聞かなくて怒られた
  • お道具箱を取られた
  • ママがいれば怒られない

「自分が悪いことをした。だから怒られた。」これが根本ですが、子供にとってはバツが悪い。だからママには言いたくない。だから「幼稚園に行きたくない」とだけ言う。最初から「甘え、わがまま」と決めつけて子どもと向き合わないと、「お道具箱を取られて心に傷を負った」には、永久にたどり着けません。

子供の気持ちに寄り添い安心させよう

子供が傷ついている原因がわかったら、とことん同意します。そして子供がうまく言葉に出来ないことを、代弁してあげましょう。

  • 「お道具取り上げられちゃったんだー。」
  • 「それはびっくりしたねー。」
  • 「驚いたでしょう。」
  • 「返してもらえないと思った?」
  • 「パパに怒られると思った?」
  • 「心配したんだね。」
  • 「怖かったんだね。」

コミュニケーションを取る上で共感はとても大切なもの。あなたの気持ちは全て理解しているのだと全力で伝えましょう。そして最後に安心を与えます。

子供は大事なものが無くなって、パパママになんと言えばいいのか。申し訳ない気持ちになったと思います。だから、

  • 返してもらえなくても、お道具を大事に使っているのはわかるから、また買ってあげられるよ。
  • そんなの気にしなくていいんだよ。
  • 大したことじゃないよ

ものを粗末に扱うのは困りますが、今回のケースはそれとは違います。「お道具を無くしても、パパもママも怒らない。また買ってあげられるよ。」と、思いつめて落ち込まないよう安心できる言葉をかけました。

こうしてママが本当の理由を子供から引き出し、気持ちを共有した次の日から、子供は泣かずに保育園に行くようになりました。ただ、恐怖心は残っているようで、ブーブー文句を言ったり、なかなか教室に入ろうとはしませんけケド。少しずつ様子が改善してきているので、時間が解決してくれることでしょう。

楽しく幼稚園に通うためににしたこと

子供が言えずにいることを理解できたのが、状況改善の柱となりましたが、それ以外にもこのようなことを行いました。

パパが先生に釘を差しておく

子供の態度を一時的な甘えと捉えていたパパ。ろくでもないことしかしていませんでしたが、一つだけ大きな行動をしました。それは直接幼稚園に出向き担任に対して釘を差したことです。

きっかけはママ友たちのうわさ話でした。たかがうわさ話と思われるかもしれませんが、どのママたちも我が子の為に必死で敏感です。あちこちに根を張って情報を集め、幼稚園の動向に目を光らせています。噂の信憑性は高いのです。

パパは

  • 「担任の先生は行き過ぎた指導をすることがある」という噂。
  • 子供の「何度も、何度も怒られた。」という言葉。
  • 連日の尋常ではない嫌がり方。
  • 怯えているようにも感じた。

これらに違和感を抱き動いたのです。

それが正しい行動なのか。モンスター化の始まりなのかわかりません。ただ、子供は「パパは助けてくれる」と感じ取ってくれたようです。パパが幼稚園に乗り込んだ次の日から、「パパと一緒に幼稚園に行きたい」と言っていましたから。(仕事があるので、そうそう行けませんけど)

担任に対しても「あそこの家は父親が直接乗り込んでくる。」と緊張感を持ってもらえたはずです。

ママが先生に釘を差しておく

パパが直接担任に釘を差した後から、子供の様子を毎日連絡帳に記載してもらえるようになりました。そこにあった一言がママの心に引っかかりました。

「お子さんから『先生大好きって』言ってもらえましたよ。仲良く遊んでいます。」

ママはこの一文を読みこう感じたそうです。

「この大好きは悲しい大好きだ。」

表面上は仲良くしていても、心の中の傷はまだ癒えていない。まだ先生が怖い。信じられない。だから子供は自分を守るために「大好き」という言葉を使います。言葉の意味を考えずにそのまま受け取って喜ばれていては困るのです。

だからママは連絡帳に「子供は以前叱られたことを気にしているようです。」と返事をしました。

幼稚園に行く楽しい目的を作る

お友だちがいないと言っても「年少時代に仲の良かったお友だちがいない」というだけなのが実情。様子をうかがうと存分に新しいお友達と遊んでいます。

だから、幼稚園のお友達に「お手紙を書いて渡そうか」「折り紙で指輪を一杯作ってプレゼントしようよ」などとお友達がらみのイベントを提案しました。

お弁当を楽しく

給食嫌いの子にとってお弁当はとても楽しなものです。

更に楽しくなるように、大好きな妖怪ウォッチのふりかけを入れてあげたり、小さいゼリーを入れてあげたりと、工夫しました。

朝はメリハリを付けて

朝はママがお支度をしている時に、パパが子供を外に連れ出して虫を見たりして気を紛らわしてあげます。

また、幼稚園に出発するときは元気よく挨拶をさせます。幼稚園についたらダラダラと付き合わないで、さっさと教室に向かわせます。

子供に要領を教える

子供は叱られたくありません。しかしなぜ叱られるのか、わからないこともあります。

「悪いことはしてはいけない」では抽象的で理解できません。だから「どんな時に、何をすると叱られるのか、叱られている子を見ておきなさい」と諭すようにしています。うちの子は一人っ子なので、叱られ役となる上の子がいないのです。

頑張ったらご褒美

ご褒美で釣るのは一般的に良くないと言われていますが、それは子供主体の場合です。

親が主体で「今日は幼稚園頑張ったから、大きい折り紙出してあげようね」のように、子供のやる気を引き出すのは良いそうですよ。

幼稚園は休ませない

泣き続ける毎日でしたが、一度も休ませませんでした。

なぜなら「行きたくない」という理由で休んだら、休むのが癖になると考えたから。また今日休んでも、明日も同じことを繰り返すのはわかり切ったこと。だって問題を明日に先送りするだけで、何一つかいけつしませんものね。

異変を感じたら周りに確認する

今回の問題が解決したのは、ママの根気とママ友の情報のおかげです。ママ友の話やお友達の子の話が、自分の子が幼稚園を嫌がる理由のヒントとなりました。

ママ友から情報を得るきっかけになったのが「うちの子、最近幼稚園に行きたがらないのよ」といった、こちらからの軽い一言です。「うちもそうなのよ!」「うちもうちも!」このように話が広がっていきました。同じ幼稚園に通う歳の子を持つママ同士。同じことで悩むようです。

叱られるのはいいこと?

しつけのためにも叱られることはとても大切です。我が家でも毎日叱るし、切れて怒ることもあります。

ただ、今回は担任のやり方がうちの子に合わなかった。そしてフォローが上手く機能していなくて、こじれてしまったのだと感じています。

「幼稚園の先生はプロ。子供のことはなんでも知っている」と、最初の頃は思っていましたが、大勢の子を見ているわけだし、経験年数なども関係してくるのでしょう。やはり親がしっかり見ていなければならないと再認識ました。

怒られっぱなしでは自信喪失につながってしまいます。だから家では「大事な子。必要な人間なんだ」と繰り返し言ってフォローしています。幼稚園で怒られて家でも怒られてるだけでは、子供の居場所がなくなってしまいますものね。

突然「幼稚園に行きたくない」と言って泣く子供の心をほぐすには、子供が言えずにいる本当の気持ちを理解してあげる。絶対必要なことだと考えます。

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