疲労度最凶クラス!園外保育の引率ボランティア体験談

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園外保育の引率ボランティアに参加しました。

私の子が通う幼稚園での園外保育とは、年中さん全員で近所の公園まで遊びに行くというもの。

一クラス30名弱ほどいるため、担任の先生一人では面倒を見きれません。そこで父兄から各クラス3名ずつボランティアを募るのです。

  • 「いつも遊びに行っている公園だし楽勝よね。」
  • 「自分の子供を見つつ、周りの子供もみてればいいのかな。」
  • 「普段見れない幼稚園での生活ぶりが間近で見れて楽しめそう。」

軽い気持ちで参加したのですが、甘くはありませんでした。この2年間、幼稚園での様々なボランティア活動に参加していた私が、思わず「これほど大変な仕事はない」と音を上げるほどだったのです。

園外保育の引率とは、どれほど大変なものなのでしょうか?


園児達の行軍は大変なんてものじゃない

園外保育で最も大変なのが移動です。

各クラスごとに隊列の先頭と中央にボランティアママが入ります。最後尾は担任の先生です。園児たちは1列になります。最初はきちんと隊列を整えて行軍するのですが、些細な事で次々と崩れていくのです。

その理由はたくさんあります。

戸建てにいたずら

子供は道中の壁や柱を触るのが大好きですよね。例えば誰かが戸建ての門の柵を触ると、次々と触り始めるんですよ。ガシャガシャと音を立てながら!

柵を触るのはうるさいだけではなく、とても危険。手を怪我する恐れもあるし、庭で放し飼いになっている犬に噛まれることだってあるのです。

また、庭木のみかんや、植木の葉っぱを取ろうとする子もいました。序盤から息つく暇がありません。言い聞かせる余裕など無いので、思わず「ダメだ!」と一喝してしまいました。

空き地の猫じゃらし

なぜ猫じゃらしは園児たちに異常な人気を誇るのでしょうか?

道中に猫じゃらしがたくさん生えた空き地がありました。そこに差し掛かった途端、隊列が一気に崩れました。子供たちが「我も我も」と猫じゃらしの収穫を始めたのです。

先頭の子が取ると必ず後ろの子が真似をします。やめさせようものなら「あの子は取った」と文句を言う始末。スケジュール通りに行動しないとならないのに…。

珍しいものがあると見学会が始まる

道中には消防署があります。また道路を工事している区間があります。

このような道に差し掛かると、男の子が足を止めて「じーっ」と見つめ始めるのです。確かにクレーン車などの工事車両や消防車は、赤ちゃん時代からの憧れの自動車ですけどね。

歩調の合わない子

ひとクラス30人もいれば、マイペースな子供がいて当然です。

立ち止まる。ゆっくり歩く。しゃがみ込む…。特定の子が隊列を乱す行動をとっていました。もともとゆっくりとした進軍なので、しゃがみこんでもそう遅れることはないのですが、度々繰り返されると、つきっきりにならざるを得ません。同じ所で列が開くので、何度も声をかけました。

余計なことをする子

子供って本当に仕事を増やしてくれる天才です。

なんと
「水筒の紐を外してしまって付けられない。なおして。」
って言うんですよ。しかも二人も。

「なぜ今それをする必要がある?」

余計な仕事を増やすんじゃないと、内心イラッとしながら付けようとしましたが…。構造が複雑で付けられませんでした。結局「お家で直してもらって」とお断りしましたケド。

道中水筒を飲むのは禁止

結構な子供が歩きながら水筒のお水を飲もうとしていました。だけど立ち止まらないと飲めないんですよね。各々で勝手に飲み始めると、あちこちで隊列が分断されて手が付けられなくなります。

そのため先生が「歩きながら飲んではいけない!」と注意していました。

道中で一番怖いのが自動車の存在

まともに歩くことすら出来ない子供たちの相手だけでも大変。そのうえ道路では車が走っています。車が近づいてくると、これ以上ないほどの緊張が走ります。

ボランティアママたちは、

  • 車が来たら声を張り上げて知らせる。
  • 列から飛び出す子がいたらすぐ戻す。
  • ボランティアは車道側を歩く。
  • 道路を横断するときは、よりいっそう気をつける。

このようなことに気をつけました。一瞬の油断が命取りですから。

道路を渡るときも次のことに気を配ります。

信号のない道を渡るとき

信号のない道を渡るときは、車が来ないことを確認し、なるべく急いで渡らせます。急がせるのは道路を塞がないためと、子供たちに緊張感を持たせるためです。

行きと帰りで転び泣く子もいました。怪我を気にして隊列から遅れがちになりますが、励ましながら歩かせます。

信号のある横断歩道を渡るとき

信号のある歩道は横断の仕方が変わります。1クラス3列にして並ばせ、青になったら一気に渡らせるのです。もちろんママが先頭に立って横断歩道を守ります。

信号は最後のほうで点滅しますが、渡れることが経験上わかっているのです。園児が横断を終えたら、待ってもらった自動車に挨拶をします。

道路の横断は一大イベントですね。

あっという間に終わる公園での遊び時間

やっとの思いで公園に到着したら、子供たちに危ないことをしないよう注意します。その後はお楽しみの自由時間です。

もちろん先生やボランティアの方々には自由はありません。主に次のような任務をこなしました。

遊具での監視

公園には遊具がいくつかあります。ボランティアのママは1つずつ遊具を担当します。常に危険がないかチェックです。

ただ見ているだけではありません。遊び相手もします。ブランコなら一人ひとり背中を押して揺らしてあげます。子供同士で押して遊ぶ時もありますが、立つ位置が危険だったり、勢いがつきすぎたりするので、一人の子に集中するのは禁物です。

ふらふらとブランコの柵の中に入ってくる子もいますからね。

トイレの付き添い

トイレは希望者がいればまとめて行います。

ポイントは行きと帰りで必ず人数を数えること。公園内を担任の先生が常に巡回しているので、場を離れる時だけ、遊具の担当を変わってもらいます。

ちなみにトイレは幼稚園が前日に市に連絡をします。清掃とトイレットペーパーの用意をしていただくためです。また万が一に備え近くの公共施設のトイレも使用できるように手配しておいたそうです。

トラブル対応

大勢の子供がいれば何らかのトラブルは起きるものです。

例えば「木の枝」。男の子は木の枝が大好き。すぐに手に持ちたがります。でも手に持ったまま走って転んだら・・・。誰かを叩いたら・・・。などと考えると自分の子供にはなるべく持ってほしくはありません。

幼稚園の方針では「持つだけならいいけど、走ってはダメ」だそうです。そのため子供への注意も、幼稚園のルールに則したものにする必要があります。しかし「木の枝を持つことが禁止」と躾けられている家庭の子にとっては「普段ママから注意されていることと違う」ため、不満が漏れていました。

幼稚園児にとっては親の言葉は絶対なので非常に面倒でしたね。こういう時は担任の先生に対応してもらうのが良いようです。

自由時間は短い方が安全

公園での自由時間は50分ほどでした。予定表を見た時は「たったの50分?」と感じましたが、50分で十分すぎました。肉体的にも精神的にも疲れ果てて、夕ごはんを作る気力がありませんでした。

また、自由時間が長いほどトラブルや不意の事故に巻き込まれる可能性が高まります。特にお弁当の後の自由時間は、園外保育の中で最も事故が発生しやすい時間帯だそうです。今回は幼稚園に引き上げてから昼食の予定でしたが、正解だと思います。

帰路は誰もが疲労困憊の極地

子供達は全力で遊び、ほとんど体力が残っていません。

ボランティアママ達も、子供達の相手をしてヘトヘトです。その中の行軍がまたしんどい。しかし自動車は怖いので神経だけはピリピリしています。

  • 「ふぅふぅ」
  • 「あつい~」
  • 「疲れたぁ」
  • 「お腹へったぁ」

弱音を吐き座り込んでしまう子供たちを励ましながら道を歩きます。坂道がさらに追い打ちをかけます。大人でも大変でした。しかし全員無事に幼稚園に戻ることが出来ました。任務を無事に遂行できて良かった良かった。

これから園外保育のボランティアをするママへ

大勢の子供達の面倒を見るのは本当に大変です。

自分の子供と遊びつつ・・・。と考えていましたが、考えの甘さが身にしみました。一瞬足りとも気が抜けない、ひたすら疲れるだけのボランティア活動でした。

だけど、ほんのチョッピリ嬉しい事もありました。懲りずに「また来年もボランティアに参加しようかな」なんて考えています。

反省を踏まえつつ、感じたこと発見したことを記します。園外保育のボランティアに参加される方は参考にしてくださいね。

自分の子供を見る余裕はない

とにかく自分の子供を見る余裕は全くありません。与えられた役割を全うするのが最優先です。また、下手に自分の子供の気を引いてしまうと手間が増えて厄介です。自分の子供と関係ない場所を担当するようにしたほうが良いでしょう。

バスで移動する遠足とは違う

集団で道路を歩くのは非常に怖いです。遠足のボランティアも経験したことがありますが、移動がバスと歩きでは、神経のすり減り方が全く違います。

子供の体力に差がある

「歩き慣れていない子供がいる」と、実感しました。上に兄弟がいる子は体力があるようです。公園に到着するとなぜか元気いっぱいになりますが。

子供の水筒

水筒はステンレスなどの保温が効くものは重いようです。プラスチック製の軽いものが楽そうでした。

自分の水分補給をするコツ

ボランティアママ自身も水分補給をする必要があります。幼稚園からペットボトルのお茶を支給されましたが、公園で飲む暇が一瞬たりともありませんでした。なぜならペットボトルを荷物置き場に置いてしまったからです。ペットボトルが収納できるウェストポーチは必須です。

言われて分かる子、わからない子

性格や家庭環境。しつけの違いもあるのでしょうけど、言ってわかる子と、わからない子がいました。注意するのが非常に難しいです。自分の子供なら雷を落とすこともできますが、よその子ではきつく言うこともできません。言い聞かせてわからない時は先生にバトンタッチです。

先生の大変さが実感できる

「仕事とはいえ毎日大勢の子供達を相手にしている先生はすごいなぁ」と、素直に感じました。幼稚園の先生に不満を持っている方は一度このボランティアを経験してみるといいかもしれません。

幼稚園には「ちょっと抜けてるなぁ」と感じる先生もいるのですが、もう少し大らかな目で見てあげようと思いました。

子供は誇らしげ

今回のボランティア活動で唯一報われたこと。それは園外保育の始まりと終わりの園長先生の挨拶の時です。

話の途中で、ボランティアママに対して子供たちが一斉に、

  • よろしくお願いします!
  • ありがとうございました!

と、挨拶してくれます。

この時の自分の子供の嬉しそうな顔。「自分のママがみんなの前に立ち、お礼を言われているのが誇らしくて、嬉しいのかなぁ。」こう感じました。この瞬間だけは「やってよかったなぁ」と思えましたね。

園外保育の引率のボランティアは、なり手が殆どいないとのこと。そのため送り迎えが徒歩のママが、先生から直接頼まれることがあるそうです。バスのママは先生とあまり面識が無いですしね。

下に兄弟がいないと、頼まれる確率は更に急上昇。私は来年も引率のボランティアに参加するかもしれません。来年はもっと怖い道を通るので今から不安ですケド。

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