保育園に在園中に、一度もお友達にケガをさせられなかったなどという事はありえません。
逆に、自分の子が、一度もお友達をケガさせる事がなかったと言い切れる事もないでしょう。小さい子ども同士では、噛んだり抓られたりなどのトラブルが発生します。
まだ言葉を思いどうりに操る事が出来ない子ども同士では、言葉より先に手が出てしまう事も多いようです。しかし、年長さんになってくると、ケンカが原因で手が出てしまう子が増えます。
言葉が話せないうちは、お互い様
言葉が上手に話せないうちは、行動で示します。
自分の陣地と思われる所に、他のお友達の脚があれば、叩くなどして追い出そうと考えます。無造作に目の前に、指などを差し出されたら、思わず齧ってしまうなんて事もあります。おもちゃを巡り、引っかいたり抓ったりする事も。
まだ小さな指に噛み跡があったり、引っかき傷があるのを見るととても可哀想になりますね。しかし、この時期の子どもたちは、上手に気持ちを伝える事が出来ないもどかしさがあります。これをしたら痛い、という事もまだ理解するのは難しい時期です。
やられてしまった事を、もしかすると他のお友達にも同じことをやってしまっている可能性がある事を忘れないようにしましょう。また、そのようなトラブルは一瞬のうちで起こってしまいます。先生が止めるのも間に合わなかったという事も多いのです。
言葉が話せる子には、意見を聞いてみましょう
言葉が出始めた頃からの子どもには、きちんと話を聞いてあげましょう。
なぜケンカになってしまったのか、なぜ叩かれてしまったのかなど、子どもが話したいことを聞いてあげます。今後ケンカになってしまった時の為に、叩くなどはいけない事であると確認する事ができますね。
また、言ってはいけない言葉などの確認にもなります。言葉が話せるといっても、子どもは一瞬で気分が高潮するものです。頭に来たりすると、自分の意思とは裏腹に、手が出てしまう事もあります。
しかし、悪いことをしてしまったという事は、十分に理解出来ているので、落ち着いてから謝る事が出来るでしょう。ごめんねと言われたら、許してあげる事も学んでいきます。
直接談判はしないこと
保育園でのトラブルがあった時には、先生が相手の名前を伏せる事が多いようです。
それは、無駄なトラブルを避けるため。
保育園でのトラブルは、保育園の責任であると考える風潮もあるようです。子どもの口から誰にやられた等と聞いても、相手に直談判などをするのは避けるようにしましょう。
子どもの口から聞いたことが真実であると考えてしまいがちですが、トラブルには相手の言い分もあるはずです。直談判を行うと、さらにトラブルが大きくなってしまう可能性も考えられます。先生からの説明に納得がいかなかった場合には、保育園側に相談し、解決するようにしましょう。
小さな子供でも善悪はわかります。都合の悪いことは隠すものです。また事の経緯を表現できないため、子供は自分が被害を受けたという事しか伝えられません。その結果○○ちゃんが一方的に悪者にされてしまうのです。
後から分かりましたが、うちの子が○○ちゃんに叩かれた原因は、叩かれる直前に○○ちゃんが嫌がることをしつこく行っていたからでした。
子ども同士のトラブルは、些細な事が原因である事が多く、小さな揉め事を含めると日常茶飯事です。
ケガをさせられるまでいかなくとも、小さな揉め事をきっかけに、やってはいけない事や謝らなくて履けない事を学んでいきます。今後、一生続いていくだろう集団生活でのマナーは、小さなうちに学んでいくものです。
心配なあまりに、気にしすぎず、揉め事くらい起きるだろうと大きな気持ちで見守っていくようにしましょう。叩かれ、叩き、痛みなども学んでいくものなのかもしれませんね。もちろん納得のいかない点については、先生と相談などを行う必要もあります。