「マウンティング女子」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
自分の方が上だということをさりげなくアピールするために、相手の容姿や学歴、持ち物、ファッションなど、あらゆることを自分と比較し、それとなく貶すやり方を、マウンティングといいます。
女性関係というのは難しいもの。褒め言葉に悪意を包み込んで、相手をやり込めようとする女性は、どこにでも、もちろん幼稚園のママ友の世界にもいるのです。
ここでは、マウンティング女子ならぬ、マウンティングママに不快な思いをさせられないために、気をつけたいことをまとめてみました。入園、進級で、ママたちと初めて顔を合わせる機会が多くなる今後のために、ご参考にしてくださいね。
マウンティングママとの会話、その実態は?
マウンティングママとの会話の特徴は、主に
- 一見相手を褒めているようで、実は貶している
- 自分を下げているように見せかけて、さり気なく自慢をする
という2点にあります。これらを組み合わせることによって、「あなたより私の方が上よ!」とアピールし、優越感に浸るのがマウンティングママ。
それでは、実際にマウンティングママとの会話の例をあげてみましょう。
その1
Aママ「Bちゃん、いつもかわいい洋服ね」
Bママ「そんなことないよ、いつもセール品ばっかりで」
Aママ「え~、そんなふうに見えないよ。うちはいつもデパートで買うけど、お金かかる割に、何だか服に着られてるみたいで」
※ここでは、さり気なく「いつもデパートで子供服を買っている」ことを自慢しています。
その2
Aママ「Bちゃん、この間インフルエンザになったんだって? もう大丈夫?」
Bママ「うん、ありがとう。一気に39度まで上がって、焦ったよ」
Aママ「大変だったね。うちの子がインフルエンザになった時は40度越したけど、それくらいで済んでよかったね」
※これは、子供の心配をしているフリをして、実は「私の方が大変だったのよ」自慢をしています。
その3
Aママ「うちの子、入園したのにまだオムツが外れないんだよね」
Bママ「それは心配だよね。だったらスパルタだやってみなよ。甘い顔してちゃダメだよ、親が楽してると子供も楽しちゃうよ!うちの子はそれで1週間でオムツ取れたよ。大変だったけど、やっぱり厳しくしなきゃね」
Aママ「……」
※こんなふうに、アドバイスを求められてもいないのに、上から目線でダメ出しやお説教をするのも、一種のマウンティング。
マウンティングには、この他にもいろいろな種類があるようですが、付き合いの浅いママ友関係においてよく見られるのは、相手の子供を褒めるふりをして、私の子供の方がすごいのよ! と自慢するタイプが多いでしょう。
「この人、マウンティングママだ!」と気づいたら
何気ない会話の中で
- 「あれ、もしかしてマウンティングされてる?」
- 「この人、マウンティングママかも」
と気がついたら、どうすればいいのでしょうか?マウンティングは、されている本人以外は気が付きにくいのが特徴です。周りの空気を壊さず、できる限り穏便に過ごすために、次のようなことを心がけましょう。
1.「そうなんだ」「すごいね」で対応
マウンティングしてくるママは、自分の現状に満足していない傾向が強く、劣等感を持っているものです。そのため、他人から認められたい、すごいと言われたい、と思っています。さりげなく自分の子や持ち物を貶され、自慢話を聞かされて、心の中ではムッとしても、なるべく顔に出さずに
- 「そうなんだ、すごいね!」
- 「さすが〇〇さんだね」
と言ってあげましょう。悔しいからといってここで反論したり、自分の方が上だと逆にマウンティングし返したりすると、火に油を注ぐ結果になります。マウンティングママは、褒めておだてておけば、それ以上マウンティングしてくることはありません。
2.褒め言葉は褒め言葉として素直に受け取る
会話の端々に「これってマウンティング?」と思えるようなことがあっても、それをいちいち気にするのは精神衛生上よくありません。また、ママたちとの会話の中で、常に「マウンティングされているかも」「この言葉には裏があるかも」なんて思いながら相槌を打つのも、疲れますよね。
たとえ裏に「私の方が上よ」というアピールが隠れていたとしても、褒め言葉は褒め言葉として受け取りましょう。素直に「ありがとう」と言って微笑んでみせる余裕のある態度も、マウンティングママに対しては有効です。
3.自分の情報を与えない
マウンティングしてくるママは、こちらの情報をネタにして自分を持ち上げます。そのために、
- 「どこに住んでるの?」
- 「家は持ち家? 賃貸?」
- 「パパのお仕事は?」
など、プライベートなこともズケズケ聞いてきます。正直に答えてしまうとマウンティングが始まりますから、自分の情報はなるべく相手に与えないように、曖昧に答えましょう。
初対面に近いママ関係の場合は特に、プライベートな話を上手くかわすのがコツ。マウンティングママからの質問には質問で返し、聞き役に徹するのもよい方法です。
マウンティングママとの会話では、それと気が付かないうちに貶されたり自慢されたりするからこそ、心の中にモヤモヤが残ってしまうもの。しかし、マウンティングしてくるのは、劣等感や満たされていないことの裏返しでもあります。
もしもマウンティングママが近くにいたら、さらっと会話を流しつつ、深く関わらないようにして自衛するようにしましょう。